度合い
「緊張の度合いが高まる」などのように使う「度合い」という言葉。
「度合い」は、音読みで「どあい」と読みます。
「度合い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「度合い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
度合いの意味
「度合い」には次の意味があります。
・物事の程度。ほどあい。(出典:デジタル大辞泉)
「度」にはもともと、ものさしをつかって測るという意味があります。そこから、何かの尺度をもとに、性質や状態の深浅・濃淡・強弱・高低・優劣などを推しはかり、その程度を表わすために使われるようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・前帰ってきた時よりも、冷淡さの度合いがひどくなっているようだった。
(出典:小川洋子『やさしい訴え』)
・自分が中学生だった頃とは、精神的成長の度合いがまるで違うのだろう。
(出典:貫井徳郎『天使の屍』)
・「好き」の度合いで比べるのなら、誰にも負けないという自信はある。
(出典:重松清『疾走(上)』)
・失踪と連続殺人では深刻さの度合いが違うなどという言い訳は通用しない。
(出典:宮部みゆき『模倣犯-下』)
・教師の話している内容は高級でも、学生の意識の活性化の度合いは低いということは、よくあることである。
(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)
類語
・程合(ほどあい)
意味:ちょうどよい程度。ころあい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・程度(ていど)
意味:物事のほどあい。他の同種の物とくらべた時の、その物の性質やねうちなどの度合。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・次元(じげん)
意味:ある物事を考えたり行なったりするときの立場。また、その程度。考え方や行為などの水準。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・水準(すいじゅん)
意味:事物の一定の標準。また、価値・能力などを定めるときの標準となる程度。(出典:デジタル大辞泉)
・公算(こうさん)
意味:あることが起こるであろうことの確実性の度合。(出典:精選版 日本国語大辞典)