小耳に挟む
「うわさ話を小耳に挟む」などのように使う「小耳に挟む」という言葉。
「小耳に挟む」は、訓読みで「こみみにはさむ」と読みます。
「小耳に挟む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「小耳に挟む」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
小耳に挟むの意味
「小耳に挟む」には次の意味があります。
・聞くともなしに聞く。ちらりと聞く。(出典:デジタル大辞泉)
意図せずに何かしらの情報を得ることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わたしにわかるとすれば、それは偶然、小耳にはさむということしかない。
(出典:E・R・バローズ『創元初訳版/金星シリーズ(全5巻) 3 金星の独裁者』)
・まあ、小耳に挟むくらいはしていたろうが、くらいには思ったかも知れない。
(出典:酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』)
・東京近郊から越してくるらしい、という噂だけを小耳に挟んでいた。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・会話を小耳に挟んだのか、周囲にいた人々もまた目配せをし合っていた。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・小耳に挟んだんだけどさ、おまえ少年課では曲者だといわれてるんだって?
(出典:西風隆介『神の系譜III 幽霊の国』)
類語
・仄聞(そくぶん)
意味:少し耳にはいること。人づてやうわさなどで聞くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・聞知(ぶんち)
意味:聞き知ること。聞き及んでいること。(出典:デジタル大辞泉)
・耳にする(みみにする)
意味:聞く。耳に入ってくる。(出典:デジタル大辞泉)
・音に聞く(おとにきく)
意味:人伝えに聞く。うわさに聞く。(出典:デジタル大辞泉)
・伝え聞く(つたえきく)
意味:人づてに聞く。うわさに聞く。(出典:デジタル大辞泉)