寄り添う
「二人が寄り添う」などのように使う「寄り添う」という言葉。
「寄り添う」は、訓読みで「よりそう」と読みます。
「寄り添う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寄り添う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
寄り添うの意味
「寄り添う」には次の意味があります。
・ぴったりとそばへ寄る。(出典:大辞林 第三版)
「寄り添う」をわかりやすく言うと「対象との心理的、または身体的な距離をなくす」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夫の傍に寄り添うようにして立っていた女は、由岐子と同年代に見えた。
(出典:小池真理子『天の刻(とき)』)
・彼女は黙って彼について店を出、寄り添うように彼の側に立っていた。
(出典:石原慎太郎『化石の森』)
・それでも私の心の奥のなにかにそっと寄り添ってくれているもの。
(出典:内田春菊『私の部屋に水がある理由』)
・急にひとりで放り出されたような寂しさだけが、自分に寄り添っていた。
(出典:乙一『暗いところで待ち合わせ』)
・あの男は、あなたに寄り添って寝ながら、平気であなたを殺す男ですよ。
(出典:クリスティ/能島武文訳『スタイルズ荘の怪事件』)
類語
・近接(きんせつ)
意味:近づくこと。近寄ること。接近。(出典:デジタル大辞泉)
・肉薄(にくはく)
意味:相手に接触するほど迫ること。(出典:大辞林 第三版)
・近寄る(ちかよる)
意味:あるものの近くに寄る。そばに寄る。(出典:大辞林 第三版)
・連なる(つらなる)
意味:関係が及ぶ。つながる。(出典:デジタル大辞泉)
・迫る(せまる)
意味:空間的、時間的に隔たりが小さくなる。接近する。(出典:デジタル大辞泉)