完敗
「試合は完敗した」などのように使う「完敗」という言葉。
「完敗」は、音読みで「かんぱい」と読みます。
「完敗」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「完敗」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
完敗の意味
「完敗」には次の意味があります。
・競技、試合などで徹底的に負けること。手も足も出ずに負けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「完敗」をわかりやすく言うと「勝負事などにおいて、相手に圧倒的な差で負けてしまうこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・もはや「特攻」しか手がなくなったのは、実にこの一戦の完敗にあった。
(出典:御田重宝『特攻』)
・その時の仇を討ったわけではあるまいが、今度は忠隣が完敗したのであった。
(出典:堀和久『春日局』)
・第二局の完敗も、第一局からの流れで、よくあることである。
(出典:河口俊彦『人生の棋譜 この一局』)
・それも五千ほどの兵力しかない劉備に完敗しているのである。
(出典:酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』)
・数的に優勢な帝国軍が完敗した理由はいくつかある。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 1 黎明篇』)
・国中のバクチ仲間と争って完敗することのないようにと神だのみをしているわけである。
(出典:久保田正文『百人一首の世界』)
・イギリス艦隊の完敗の理由は、まさに戦闘機を一機も護衛につけていなかったからなのだ。
(出典:掘越二郎『零戦 その誕生と栄光の記録』)
・組織の機械は個人の道具に完敗した。
(出典:富田倫生『青空のリスタート』)