奇異
「奇異の目で見られる」などのように使う「奇異」という言葉。
「奇異」は、音読みで「きい」と読みます。
「奇異」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「奇異」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
奇異の意味
「奇異」には次の意味があります。
・普通とようすが違っていること。不思議なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「奇異の目」をわかりやすく言うと「不思議なものを見るような目」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・同情されていると感じるよりも、奇異な目で見られているのだと思った。
(出典:牧野修『だからドロシー帰っておいで』)
・もし少しだけ事情を知っているものがいたら奇異に思ったことだろう。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 2』)
・その奇異な点でも記憶の特異さにおいても語るに値する話だからである。
(出典:阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界』)
・このことは、当時日本にきた外国の使臣がみな奇異の念をもったことだ。
(出典:司馬遼太郎『燃えよ剣 1 (上)』)
・事件のことを調べていると、先輩が奇異なものを見るように私を見ました。
(出典:乙一『さみしさの周波数』)
類語
・突飛(とっぴ)
意味:並み外れて風変わりなさま。また、あまりにも思いがけないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ちぐはぐ
意味:二つ以上の物事が、食い違っていたり、調和していなかったりするさま(出典:デジタル大辞泉)
・珍妙(ちんみょう)
意味:かわっていておかしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・奇抜(きばつ)
意味:思いもよらないほど風変わりなこと。人の意表をつくこと。とっぴであるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・サイコパス
意味:精神病質(その人格のために本人や社会が悩む、正常とされる人格から逸脱したもの)である人。(出典:デジタル大辞泉)