失言
「失言を取り消す」などのように使う「失言」という言葉。
「失言」は、音読みで「しつげん」と読みます。
「失言」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「失言」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
失言の意味
「失言」には次の意味があります。
・言うべきではないことを、うっかり言ってしまうこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
「失言を取り消す」は「うっかり口にしてしまった言葉を取り消す」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして今度は男が女に、失言にまで気をつけてゐてくれることに感謝した。
(出典:丸谷才一『女ざかり』)
・会長自身もすぐに自分の失言に気付いたようで、慌てて取り繕い始めた。
(出典:葵せきな『生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録1』)
・しかし言ってしまってから、それが失言だったことに直ぐに気づいた。
(出典:ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 中巻』)
・政治家が失言を取り消すといった程度のことを期待しているのか。
(出典:細川亮一『ハイデガー入門』)
・そんな彼の表情を見て、少女の方は自分の失言に気づいた様だ。
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ 1 ウェイワード・クリムゾン』)
類語
・暴言(ぼうげん)
意味:礼を失した乱暴な言葉。無礼で、むちゃな発言。(出典:デジタル大辞泉)
・放言(ほうげん)
意味:思いのままに言い散らすこと。勝手なことを言うこと。無責任な発言をすること。また、そのことば。ほうごん。放語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・妄言(もうげん)
意味:根拠もなくみだりに言う言葉。でまかせの言葉。ぼうげん。(出典:デジタル大辞泉)
・戯言(たわごと)
意味:《古くは「たわこと」とも》たわけた言葉。ばかばかしい話。また、ふざけた話。(出典:デジタル大辞泉)
・無駄口(むだぐち)
意味:つまらないおしゃべり。むだごと。(出典:デジタル大辞泉)