天地神明
「天地神明のご加護」などのように使う「天地神明」という言葉。
「天地神明」は、音読みで「てんちしんめい」と読みます。
「天地神明」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「天地神明」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
天地神明の意味
「天地神明」には次の意味があります。
・ 天地の神々。(出典:精選版 日本国語大辞典)
天と地にいる神々、つまりすべての神々のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・そして牛や馬を殺して天地神明に祈り、一同の新たな結束を祝った。
(出典:施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(二)』)
・而して彼をして天地神明に対して、極めて真面目なるものとならしめたり。
(出典:北村透谷『心機妙変を論ず』)
・そんなことをするぐらいなら、はじめから天地神明に誓いをたてやしないのである。
(出典:坂口安吾『ジロリの女』)
・十郎の死を、ひと月も遅れて知った雅子は、その時、天地神明に誓ったのだ。
(出典:火浦功『大冒険はおべんと持って <みのりちゃんシリーズ>』)
・これは天地神明に向って、大威張でいえることである。
(出典:石川欣一『比島投降記』)
・これは天地神明にちかってもよい事実だ。
(出典:ハシェク/辻恒彦訳『良き兵士シュベイク(下)』)
・同地区の保安責任者は、天地神明にかけ、ネズミ一匹も通さないと断言している。
(出典:K・H・シェール『ドイツSF/シェール初期長編(全4巻) 3 地球への追放者』)
・費消するに当っては、天地神明に背かず、納税者を納得させる理がなければならない。
(出典:池宮彰一郎『本能寺(下)』)