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雁字搦めとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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雁字搦め

「雁字搦めで身動きが取れない」などのように使う「雁字搦め」という言葉。

「雁字搦め」は、「がんじがらめ」と読みます。

「雁字搦め」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「雁字搦め」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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雁字搦めの意味

「雁字搦め」には次の二つの意味があります。

1 ひも・縄などを縦横にいく重にも巻きつけて、厳重に縛ること。
2 束縛が多くて自由な行動がまったくとれないこと。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

雁字搦めの意味①「ひも・縄などを縦横にいく重にも巻きつけて、厳重に縛ること。」

「雁字搦め」の一つ目の意味は「ひも・縄などを縦横にいく重にも巻きつけて、厳重に縛ること。」です。

「がんじ」とは、動かないように堅く締めるさまを表わす言葉で、「雁字」は当て字であると言われています。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・その後には雁字搦めに縛られた男が、大勢の刑事に守られて立っていた。
(出典:海野十三『省線電車の射撃手』)

・蛇のようにうねった鎖はキャスターを突き刺さった魔剣ごと雁字搦めにした。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE-MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)

・企身をロープで雁字搦めに縛られて、固いコンクリートの上に転がしてある。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第5巻』)

・その部屋の一隅に壊れかかったべッドの上に雁字搦めに結えられて放り出されているのは、いわずと知れた降旗史郎。
(出典:横溝正史『誘蛾燈』)

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類語

羽交い締め(はがいじめ)
意味:背後から相手の腋わきの下に通した両手を、首の後ろで組み合わせて動けないようにすること。(出典:デジタル大辞泉)

緊縛(きんばく)
意味:かたくしばること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

拘束(こうそく)
意味:とらえつなぐこと。自由を制限すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

雁字搦めの意味②「束縛が多くて自由な行動がまったくとれないこと。」

「雁字搦め」の二つ目の意味は「束縛が多くて自由な行動がまったくとれないこと。」です。

①の意味が転じた用法です。
比喩的に、まったく身動きが取れない状態を指します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・遠野の名に雁字搦めにされた妹と、やがて知ることになった様々な暗い過去。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE-MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)

・どこへ行っても美意識に雁字搦めにされていたのでは、息が詰まる道理である。
(出典:高井有一『立原正秋』)

・青木の話だと、馬鹿共は先入観に雁字搦めに捕らわれて一歩も外に出られないでいたらしい。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)

・フィルはひどく些細なことにどうしようもないほど雁字搦めに自分を縛りつけてしまっている。
(出典:森瑤子『情事・誘惑』)

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類語

八方塞がり(はっぽうふさがり)
意味:どの方面にも差し障りがあって、手の打ちようがないこと。(出典:デジタル大辞泉)

束縛(そくばく)
意味:制限を加えて行動の自由を奪うこと。(出典:デジタル大辞泉)

手枷足枷(てかせあしかせ)
意味:昔、罪人の手や足にはめて自由を束そく縛ばくした刑具。転じて、あるものを束縛する物事。また、束縛されている状態のたとえ。(出典:四字熟語を知る辞典)

後へも先へも行かぬ(あとへもさきへもいかぬ)
意味:動きがとれなくなり、途方にくれる。にっちもさっちも行かぬ。進退きわまる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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