大入り
「今日の公演は大入りだ」などのように使う「大入り」という言葉。
「大入り」は、訓読みで「おおいり」と読みます。
「大入り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「大入り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
大入りの意味
「大入り」には次の意味があります。
・興行場などで、客がたくさん入ること。(出典:デジタル大辞泉)
「大入り」をわかりやすく言うと「たくさんの客が来て、会場がいっぱいになること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・引退と銘打った公演が大入りで、やめられず、何年か後にまた引退した。
(出典:色川武大『なつかしい芸人たち』)
・ゴルフ界は一年三六五日毎日その大入りをつづけているようなものなのだ。
(出典:山際淳司『ダブルボギークラブへようこそ』)
・おやじさんも、おかげで大入り間違いなしという顔でにこにこしている。
(出典:西村京太郎『浅草偏奇館の殺人』)
・私は道楽でこの劇場をやってるものの、大入りにするのが夢なんだ。
(出典:西村京太郎『浅草偏奇館の殺人』)
・会場は大入り満員で、私が演奏した新作の協奏曲は徹底的に受けました。
(出典:モーツァルト/服部龍太郎訳『モーツァルトの手紙』)
類語
・満員(まんいん)
意味:定員に達すること。また、余地がないほど人がいっぱいにはいっていること。(出典:デジタル大辞泉)
・満席(まんせき)
意味:乗物や劇場・飲食店などの全座席が人でふさがること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・充足(じゅうそく)
意味:十分にみたすこと。また、みちたりること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一杯(いっぱい)
意味:一定の容器や場所などに物があふれんばかりに満ちているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・充溢(じゅういつ)
意味:みちあふれること。いっぱいになってあふれ出ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)