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塩梅とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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塩梅

「いい塩梅」などのように使う「塩梅」という言葉。

「塩梅」は、音読みで「あんばい」と読みます。

「塩梅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「塩梅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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塩梅の意味

「塩梅」には次の三つの意味があります。

1 料理の味加減。
2 物事のぐあい・ようす。
3 身体のぐあい・ようす。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

塩梅の意味①「料理の味加減。」

「塩梅」の一つ目の意味は「料理の味加減。」です。

この意味では、料理の味について使います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・調味料の塩梅や台所での新しい思いつきを書き添えたりもする。
(出典:平松洋子『アジア おいしい話』)

・材料の悪いのは、名料理人の手でいかに塩梅しましても、よい料理とはならないのです。
(出典:北大路魯山人『料理する心』)

・向こうが塩梅してくれるものを食べて、その中でうまかったものを追加すればいい。
(出典:池波正太郎/佐藤隆介・編『鬼平料理帳』)

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類語

味加減(あじかげん)
意味:食物の味のよしあし。(出典:デジタル大辞泉)

さじ加減(さじかげん)
意味:料理の味つけの具合。(出典:大辞林 第三版)

塩加減(しおかげん)
意味:塩味のつけぐあい。(出典:デジタル大辞泉)

塩梅の意味②「物事のぐあい・ようす。」

「塩梅」の二つ目の意味は「物事のぐあい・ようす。」です。

「いい塩梅」で「物事が順調な様子」というような意味になります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・その翌日も馬で送るというような都合で大変よい塩梅に行ったです。
(出典:河口慧海『チベット旅行記』)

塩梅はどうかと聞かれたら、芳しくない、としか言いようがないからだ。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料Ⅹ』)

・会場の方が騒がしいので、好い塩梅に二人の立話は誰にも注意されずにいるらしい。
(出典:谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』)

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類語

情況(じょうきょう)
意味:時とともに変化する物事のようす。(出典:大辞林 第三版)

有様(ありさま)
意味:物事の状態。(出典:デジタル大辞泉)

具合(ぐあい)
意味:物事の機能の状態。(出典:デジタル大辞泉)

塩梅の意味③「身体のぐあい・ようす。」

「塩梅」の三つ目の意味は「身体のぐあい・ようす。」です。

この意味では、身体や体調についての具合の良し悪しを言います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・一時はお驚きになったそうですが、よい塩梅に恢復なすったそうです。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)

・膝の関節が痛むときにも使用したところ、これまたすごくいい塩梅である。
(出典:姫野カオルコ『初体験物語』)

・道でなど会うと、私はほんとうに心から挨拶をして、丁寧に病気の塩梅を聞いた。
(出典:宮本百合子『貧しき人々の群』)

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類語

体調(たいちょう)
意味:からだの状態。(出典:デジタル大辞泉)

コンディション
意味:状態。調子。(出典:デジタル大辞泉)

容態(ようだい)
意味:身体の状態。(出典:大辞林 第三版)

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