執務
「執務室」などのように使う「執務」という言葉。
「執務」は、音読みで「しつむ」と読みます。
「執務」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「執務」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
執務の意味
「執務」には次の意味があります。
・業務についていること。また、事務を取り扱うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「執務」という言葉をわかりやすく言うと、「仕事をしていること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・大きな執務机の上には紙片一枚もなく、ただ一冊の書物がおかれている。
(出典:大きな執務机の上には紙片一枚もなく、ただ一冊の書物がおかれている。)
・四人の補佐が執務室に入って来たとき、彼はそのまま書類を読んでいた。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国湖水殺人事件』)
・なにしろあまり時間をかけると、その場で執務を始めかねないのだから。
(出典:児玉ヒロキ『イット2』)
・部屋には執務用の長机と、膨大な書類をおさめた棚があるばかりだった。
(出典:安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(上)』)
・そこで僕はなお進んで、執務時間の改革案なるものを持ち出してやった。
(出典:豊島与志雄『或る素描』)
・その騒ぎの中で、黒川はふと気になる人影が執務部屋の方に行くのを見た。
(出典:藤沢周平『麦屋町昼下がり』)
・別のフロント係が執務中だったが、こっちへ眼を向けようともしなかった。
(出典:フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』)
・外殿は基本的に朝議の間、内殿は王が執務を行う間と定められている。
(出典:小野不由美『十二国記 6 風の万里 黎明の空(上)』)