埋め合わせ
「守れなかった約束の埋め合わせ」などのように使う「埋め合わせ」という言葉。
「埋め合わせ」は、訓読みで「うめあわせ」と読みます。
「埋め合わせ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「埋め合わせ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
埋め合わせの意味
「埋め合わせ」には次の意味があります。
・埋め合わせること。おぎない。(出典:デジタル大辞泉)
「埋め合わせ」をわかりやすくいうと、足りていないことを補うという意味なります。かわりになるものでカバーするということです。
失敗だったら他の方法、予定だったら他の時間など、埋め合わせる方法はその都度変わり多種多様。さまざまな場面で使われる言葉になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・犯人はこうして自分の失策の埋め合わせをしようと、あせればあせるほど、だんだんぼろを出しつつあるのです。
(出典:横溝正史『呪いの塔』)
・貴女は不当な仕打ちを受けたのですから、その埋め合わせをしてあげたい。
(出典:ドイル/鈴木幸夫,鮎川信夫,齊藤重信訳『シャーロック・ホームズ全集(上)』)
・だから憶えていた。ふむ、あの娘に対する埋め合わせというのなら、多少はやる気も出てくる。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 12 恋物語』)
・頂上までの僅かな坂は、埋め合わせをするようなつもりで普通に駆け上がる。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ5 ふたりの距離の概算』)
・あなたが私にひどいことを言ったから、その埋め合わせをしてもらいたいわけ。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)
類語
・補い(おぎない)
意味:おぎなうこと。おぎなうもの。埋め合わせ。(出典:デジタル大辞泉)
・償う(つぐなう)
意味:犯した罪などに対して、金品や行為でうめ合わせをする。(出典:デジタル大辞泉)
・填補(てんぽ)
意味:不足をうめ補うこと。欠損をうめたすこと。補足。補充。補填。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・補償(ほしょう)
意味:補いつぐなうこと。つぐなって埋め合わせること。償補。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・カバー(cover)
意味:不備・不足などを補うこと。(出典:デジタル大辞泉)