土壌
「畑のために土壌に施肥する」などのように使う「土壌」という言葉。
「土壌」は、音読みで「どじょう」と読みます。
「土壌」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「土壌」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
土壌の意味
「土壌」には次の意味があります。
・岩石の風化と生物の活動により生成した地殻最表層の自然物。(出典:百科事典マイペディア)
陸地の表面を覆っている、様々な物質が混合したものを言います。
転じて、比喩的に「物事が発生したり、育ったりする基盤」という意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この細菌も土壌に生息、あるいは芽胞の形で存在していたにちがいない。
(出典:安生正『生存者ゼロ』)
・地球上の植物は、それと成長の土壌を争うことができなかったと見えた。
(出典:ウェルズ/宇野利泰訳『宇宙戦争』)
・こういう訓練を評価する土壌が日本の経営体にあるだろうか、という話。
(出典:城山三郎『勇者は語らず』)
・皮肉なことにその土壌を野々村自身がととのえてやったのかもしれない。
(出典:森村誠一『生前情交痕跡あり』)
・かれは文学の土壌ともいうべきものにはじめてこの時期にぶつかった。
(出典:吉本隆明『悲劇の解読』)
類語
・陸地(りくち)
意味:地球の表面のうち、水で覆われていない部分。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・土地(とち)
意味:地球の表面の一定部分のことで、地上に食糧、森林資源、地下に鉱物資源をもち、水をも含む。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・大地(だいち)
意味:天に対する、地。また、広大な土地。(出典:デジタル大辞泉)
・地面(じめん)
意味: 土地の表面。平地の面。地上。地表。じべた。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・土(つち)
意味:岩石が分解して粗い粉末になったもの。土壌。(出典:デジタル大辞泉)