国政
「国政にたずさわる」などのように使う「国政」という言葉。
「国政」は、音読みで「こくせい」と読みます。
「国政」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「国政」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
国政の意味
「国政」には次の意味があります。
・国の政治。立法・司法・行政のすべてを含む。(出典:デジタル大辞泉)
「県政(けんせい=県の政治)」や「市政(しせい=市の政治)」に対して、国の政治を「国政」と言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人々合議して国政をとることにすれば、何のさしつかえはないであろう。
(出典:海音寺潮五郎『天と地と(四)』)
・こうして、国政参加の権利が出身階級に左右されることがなくなった。
(出典:塩野七生『ローマ人の物語1』)
・国政の運用は政党を基礎にしなければできぬという考えはしっかりしている。
(出典:豊田穣『飛行機王・中島知久平』)
・丞相は直接国政を担当し、自分の意思で政策を左右することができる。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 6 (六)』)
・だが、結果としては、政敵を確実に国政の場から追いだしてのけたのだ。
(出典:井上祐美子『五王戦国志7 暁闇篇』)
類語
・内政(ないせい)
意味:国内の政治。(出典:デジタル大辞泉)
・国務(こくむ)
意味:国家の政務。(出典:デジタル大辞泉)
・憲政(けんせい)
意味:憲法に基づいて行われる政治。(出典:デジタル大辞泉)
・政務(せいむ)
意味:政治上の事務。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・施政(しせい)
意味:政治を行うこと。(出典:デジタル大辞泉)