回覧
「部内で回覧する」などのように使う「回覧」という言葉。
「回覧」は、音読みで「かいらん」と読みます。
「回覧」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「回覧」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
回覧の意味
「回覧」には次の二つの意味があります。
・廻しよみする。(出典:普及版 字通)
二字熟語の構成の通り、回して閲覧するという意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・つまりは番台を仲介所にして、小説や雑誌の回覧を行っている形であった。
(出典:岡本綺堂『明治時代の湯屋』)
・彼女、中学の時から、お話を書いて友人に回覧させるのが好きだった。
(出典:星新一『きまぐれ遊歩道』)
・その回覧状には、ウィーヴァーが九時に出社すると書いてあったんですよ。
(出典:クイーン/石川年訳『フランス・デパート殺人事件』)
・この「米欧回覧」中の孝允の日記も約七万字に達する量になったのである。
(出典:古川薫『桂小五郎(下)』)
・うちあんたの知ってるように月一円五十銭の回覧雑誌とってるやろ。
(出典:織田作之助『わが町』)
類語
・縦覧(じゅうらん)
意味:自由に見ること。思うままに見てまわること。しょうらん。(出典:デジタル大辞泉)
・閲覧(えつらん)
意味:書物・新聞・書類・ウェブページなどの内容を調べながら読むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・回し読み(まわしよみ)
意味:手紙・資料などの文書や書籍を、数人で順繰りに回して読むこと。回覧。回読。(出典:デジタル大辞泉)
・回読(かいどく)
意味:何人かで書物を順繰りにまわして読むこと。まわしよみ。(出典:デジタル大辞泉)