嘲笑
「世間の嘲笑」などのように使う「嘲笑」という言葉。
「嘲笑」は、音読みで「ちょうしょう」と読みます。
「嘲笑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「嘲笑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
嘲笑の意味
「嘲笑」には次の意味があります。
・あざけり笑うこと。あざわらうこと。(出典:デジタル大辞泉)
「嘲笑」をわかりやすくいうと、相手を馬鹿にして笑いものにすることです。
小説などでの具体的な使い方・例文は次の通りです。
使い方・例文
・ひとりでも多くのものに審判させ嘲笑させ悪罵させたい心からであった。
(出典:太宰治『狂言の神』よ)
・ 彼は嘲笑されることに慣れておらず、慣れることを望んでもいなかった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 04 策謀篇』)
・他人の視線の奥に嘲笑の色を探し、攻撃的な態度で自分の周りに壁を作る。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(上)』)
・嘲笑される者も自分と同じ人間でしかないという理解が前提とされていた。
(出典:阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界』)
・彼はその嘲笑的でかなり不用意な挑戦がどうにも我慢がならなくなった。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『罪と罰(中)』)
類語
・嘲る(あざける)
意味:ばかにして悪く言ったり笑ったりする。(出典:デジタル大辞泉)
・冷笑(れいしょう)
意味:さげすみ笑うこと。あざ笑うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・物笑い(ものわらい)
意味:人の言動などをあざけり笑うこと。あるいは、あざけり笑われること。また、その対象。(出典:デジタル大辞泉)
・揶揄(やゆ)
意味:からかうこと。なぶること。(出典:デジタル大辞泉)
・愚弄(ぐろう)
意味:人をばかにしてからかうこと。(出典:デジタル大辞泉)