喉から手が出る
「喉から手が出るほど欲しい物」などのように使う「喉から手が出る」という言葉。
「喉から手が出る」は、訓読みで「のどからてがでる」と読みます。
「喉から手が出る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「喉から手が出る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
喉から手が出るの意味
「喉から手が出る」には次の意味があります。
・欲しくてたまらないことをたとえていう。(出典:デジタル大辞泉)
お腹が減っていたりのどが渇いている状態で、早く食べ物や水を口に入れたいという欲求を表したことから転じてできた言葉だと考えられています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・次男にしてみれば、喉から手が出るほど欲しい保険金であったであろう。
(出典:森村誠一『山の屍』)
・喉から手が出るほど箱が欲しい人は、この世にいくらでも存在するんだから。
(出典:喬林知『今日からマ王 第9巻 「地にはマのつく星が降る!」』)
・今はどんな事でもよいから二人に関する情報が喉から手が出る程に欲しかった。
(出典:山田悠介『リアル鬼ごっこ』)
・抗争に関わっている連中なら、喉から手が出る程、武器を欲しいはずだ。
(出典:藤田宜永『野望のラビリンス)
・でも、ぼくはあの机を喉から手が出るほど欲しくてたまりませんでした。
(出典:ルブラン/野内良三訳『ルパン対ホームズ』)
類語
・垂涎(すいぜん)
意味:ある物を手に入れたいと強く思うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・念願(ねんがん)
意味:一心に願い望むこと。ひたすら思い願うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・熱望(ねつぼう)
意味:熱心に望むこと。切望。(出典:デジタル大辞泉)
・渇望(かつぼう)
意味:のどがかわいて水を欲するように、切実に希望すること。心から望むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・喉が鳴る(のどがなる)
意味:ごちそうを目の前にして、ひどく食べたくなる。(出典:デジタル大辞泉)