啓発
「自己啓発」などのように使う「啓発」という言葉。
「啓発」は、音読みで「けいはつ」と読みます。
「啓発」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「啓発」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
啓発の意味
「啓発」には次の意味があります。
・人が気づかずにいるところを教え示して、より高い認識・理解に導くこと。（出典：デジタル大辞泉）
「啓発」という言葉をわかりやすく言うと、「なかなか気づきにくいことを専門家などが気づかせること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・音の世界の複雑さに人々の関心をむけるための啓発的な作品だったのだ。
（出典：片岡義男『エルヴィスから始まった』）
・しかしイミテーションは啓発するようなものではないと私は考えている。
（出典：夏目漱石『模倣と独立』）
・そういうむだ話の間に私は仲間からいろいろ啓発を受けたように思う。
（出典：和辻哲郎『埋もれた日本』）
・つきあうのは楽しい体験だし、啓発されることは多いにきまっている。
（出典：片岡義男『ラハイナまで来た理由』）
・僕なんか年甲斐もなく、いつもあべこべに啓発されているくらいだからね。
（出典：下村湖人『論語物語』）
類語
・啓蒙（けいもう）
意味：人々に正しい知識を与え、合理的な考え方をするように教え導くこと。（出典：デジタル大辞泉）
・助言（じょげん）
意味：助けになるような意見や言葉を、そばから言ってやること。また、その言葉。（出典：デジタル大辞泉）
・訓示（きょうくん）
意味：上位の者が下位の者に執務上の注意などを教え示すこと。また、その言葉。（出典：デジタル大辞泉）
・コンサルティング
意味：専門家の立場から相談にのったり指導したりすること。また、企画・立案を手伝うこと。（出典：デジタル大辞泉）
・カウンセリング
意味：学業や生活、人間関係などで悩みや適応上の問題をもつ人に対して、心理学的な資料や経験に基づいて援助すること。（出典：デジタル大辞泉）
