和紙
「きれいな和紙」などのように使う「和紙」という言葉。
「和紙」は、音読みで「わし」と読みます。
「和紙」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「和紙」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
和紙の意味
「和紙」には次の意味があります。
・日本で昔からすいている手漉き紙をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
和紙をわかりやすく言うと「手すきによって作られる日本古来の製法の紙」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・名刺大に切った和紙にその場で名前を書くのです。
(出典:藤原和博『自分「プレゼン」術』)
・そのビルは雨のなか和紙にでも包まれているようにぼんやりと光っていた。
(出典:石田衣良『アキハバラ@DEEP』)
・作業服の胸のポケットの中、そこには祖父が書いた和紙の一枚がある。
(出典:川上稔『AHEADシリーズ 4 終わりのクロニクル2〈下〉』)
・しかし石見が今日まで歴史的に誇りを続けて来たのは和紙であります。
(出典:柳宗悦『手仕事の日本』)
・これもいつだとて和紙の美しさを語ってくれるものの一つであります。
(出典:柳宗悦『手仕事の日本』)
類語
・半紙(はんし)
意味:和紙の一種。狭義には毛筆書き用の記録用和紙(出典:百科事典マイペディア)
・厚様(あつよう)
意味:厚手の鳥の子紙・雁皮紙がんぴし。また、一般に厚手の和紙(出典:デジタル大辞泉)
・薄様(うすよう)
意味:薄手の鳥の子紙・雁皮紙がんぴし。また、一般に薄手の和紙。(出典:デジタル大辞泉)
・全紙(ぜんし)
意味:和紙で漉(す)いたままの、裁断してない紙。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・日本紙(にほんがみ)
意味:楮(こうぞ)・雁皮(がんぴ)・三椏(みつまた)の皮を原料とする、日本でつくる手漉紙をいう。中国・朝鮮などの国外品と区別するための名称で、現在では、洋紙と区別するために和紙と称する場合が多い。(出典:精選版 日本国語大辞典)