口頭
「口頭で説明する」などのように使う「口頭」という言葉。
「口頭」は、音読みで「こうとう」と読みます。
「口頭」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「口頭」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
口頭の意味
「口頭」には次の意味があります。
・文書でなく、直接、口で述べること。(出典:デジタル大辞泉)
「口頭で説明する」で「文字に書いたりせずに、直接、口で述べて説明する」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いろいろの問題に対して、筆記で答えるのと口頭で答えるのと二つです。
(出典:河口慧海『チベット旅行記(上)』)
・そんな手のこんだことをしなくても、口頭で告げればすむのではないか。
(出典:皆川博子『光源氏殺人事件』)
・文書でなくて、おそらく口頭で構想を述べたんじゃないかと思います。
(出典:豊田穣『海軍軍令部』)
・それでも文書で答えてほしいというと、口頭で十分だろうという。
(出典:良知力『向う岸からの世界史 ―一つのの四八年革命史論』)
・心にもない嘘をいい、心の奥にあるものを口頭で否定して謝罪したのだ。
(出典:豊島与志雄『画舫』)
類語
・口述(こうじゅつ)
意味:口頭で陳述すること。ことばで述べること。口陳。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・口陳(こうちん)
意味:口頭で陳述すること。口述。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・陳述(ちんじゅつ)
意味:口頭で述べること。口で言うこと。申し述べること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・口供(こうきょう)
意味:事実を口頭で述べること。ことばで意見を述べること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・口先(くちさき)
意味:本心でないうわべだけの言葉。ただ口でだけ言っている言葉。また、ものの言い方。(出典:デジタル大辞泉)