取捨選択
「取捨選択する」などのように使う「取捨選択」という言葉。
「取捨選択」は、音読みで「しゅしゃせんたく」と読みます。
「取捨選択」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「取捨選択」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
取捨選択の意味
「取捨選択」には次の意味があります。
・必要なものを選び取り、不要なものを捨てること。(出典:デジタル大辞泉)
「取捨」は「取るべきものと捨てるべきもの」を意味し、「選択」は「すぐれたものを選びとること」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・情報を収集し、分析し、取捨選択して必要なものを司令官に提出する。
(出典:田中芳樹『タイタニア1 疾風篇』)
・当然、仕事に優先順位をつけて、取捨選択をしなくてはいけなくなるはずなんです。
(出典:高橋伸夫『できる社員は「やり過ごす」』)
・編集会議などというまどろこしいものは開かず、原稿の取捨選択は彼が独断で行なった。
(出典:高井有一『立原正秋』)
・結局、どこかで処理された、あるいは取捨選択された音を、生らしく聴くことで我々は我慢しなければならない。
(出典:五味康祐『五味康祐オーディオ遍歴』)
・作家の意慾は表面の文章に働く前に、その取捨選択に働くことが更に重大なのだ。
(出典:坂口安吾『意慾的創作文章の形式と方法』)
類語
・選り抜き(えりぬき)
意味:多くのものの中から選び出すこと。また、選び出されたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・採択(さいたく)
意味:いくつかの中から選んで採り上げること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・選定(せんてい)
意味:多くのものの中から、目的・条件に合ったものをえらんで決めること。(出典:大辞林 第三版)
・一粒選り(ひとつぶえり)
意味:多くのものの中からよりすぐること。(出典:デジタル大辞泉)
・少数精鋭(しょうすうせいえい)
意味:人数は少ないが、すぐれた者だけをそろえること。(出典:デジタル大辞泉)