厳格
「厳格な父」などのように使う「厳格」という言葉。
「厳格」は、音読みで「げんかく」と読みます。
「厳格」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「厳格」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
厳格の意味
「厳格」には次の意味があります。
・規律や道徳にきびしく、不正や怠慢を許さないこと。また、そのさま。（出典：デジタル大辞泉）
「厳格」という言葉を分かりやすく言うと、「ルールを守ることに対してとても厳しいこと」、「きっちりしていること」という意味になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あれが命令を厳格に守る男であることは、あんたも知っているとおりだ。
（出典：アレクサンドル・デュマ／江口清訳『三銃士(下)』）
・自分を守るのに厳格だから、他人にも自分の社会のルールを守らせます。
（出典：鈴木明『リリー・マルレーンを聴いたことがありますか』）
・そうして自分自身に対しては極めて厳格であらねばならぬと告げた。
（出典：レニエ『燃え上る青春』）
・彼は自分自身には寛大であったが、他に対してはおそろしく厳格だった。
（出典：海音寺潮五郎『江戸城大奥列伝』）
・あなたは私が自分自身にたいしてあまりに厳格だとおとがめなさいます。
（出典：ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』）
類語
・厳しい（きびしい）
意味：厳格で少しのゆるみも許さないさま。（出典：デジタル大辞泉）
・シビア
意味：非常に厳しいさま。過酷なさま。（出典：デジタル大辞泉）
・杓子定規（しゃくしじょうぎ）
意味：すべてのことを一つの標準や規則に当てはめて処置しようとする、融通のきかないやり方や態度。また、そのさま。（出典：デジタル大辞泉）
・頑固（がんこ）
意味：かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。また、そのさま。（出典：デジタル大辞泉）
・厳重（げんじゅう）
意味：いいかげんにせず、きびしい態度で物事に対処するさま。（出典：デジタル大辞泉）
