原稿
「原稿を提出する」などのように使う「原稿」という言葉。
「原稿」は、音読みで「げんこう」と読みます。
「原稿」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「原稿」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
原稿の意味
「原稿」には次の意味があります。
・印刷したり演説や講演など口頭で発表したりするもののもとになる文章。また、その文章を書いたもの。印刷のための書画、写真などを含むこともある。草稿。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「原稿を提出する」は「印刷のための文章や書画などを提出する」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その学生は青年同盟の出版物へわたしの原稿を貰っているのだといった。
(出典:宮本百合子『一九三二年の春』)
・原稿紙が二十二銭になったと云う事は実に私にとっては大打撃である。
(出典:宮本百合子『日記』)
・十日ぐらいまでにすっかりまとめて表の原稿もわたしたいと思います。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・事によると机の抽斗に、まだ何か発表しない原稿があるかも知れません。
(出典:芥川竜之介『奇遇』)
・誰かが原稿を書いて最終的に本になるまでの間には、編集の工程がある。
(出典:富田倫生『青空のリスタート』)
類語
・下書き(したがき)
意味:一応かき上げてはあるが、まだ多少手を加える必要のある文章。草稿。(出典:デジタル大辞泉)
・草案(そうあん)
意味:文章、特に規約などの下書き・原案。(出典:デジタル大辞泉)
・草稿(そうこう)
意味:文章の下書きをすること。また、その下書。草案。原稿。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・文案(ぶんあん)
意味:文章の下書き。草案。また、文章の構想。(出典:デジタル大辞泉)
・画稿(がこう)
意味:絵の下がき。また、印刷するための絵の原稿。(出典:デジタル大辞泉)