原案
「原案を出す」などのように使う「原案」という言葉。
「原案」は、音読みで「げんあん」と読みます。
「原案」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「原案」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
原案の意味
「原案」には次の意味があります。
・もとになる案。特に、会議などに提出された、最初の案。(出典:デジタル大辞泉)
「原案」をわかりやすく言うと「会議などで出す、一番初めの案」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「あ号」作戦は海軍主導の作戦であったから、原案は軍令部で作成した。
(出典:保阪正康『東條英機と天皇の時代(下) 日米開戦から東京裁判まで』)
・原案には米英に勝つ明確なプログラムがないと書いてあるのだ。
(出典:保阪正康『東條英機と天皇の時代(下) 日米開戦から東京裁判まで』)
・対米英およびオランダとの宣戦を認めるか、また大詔を原案どおり承認するか。
(出典:半藤一利『聖断 天皇と鈴木貫太郎』)
・通産省原案は多くの修正を加えられ、石油消費の節減率は後退していった。
(出典:堺屋太一『油断!』)
・侯が原案を見たいとおっしゃるので、いっしょに持っていくことになっていたやつだ。
(出典:メーリケ/浜川祥枝訳『旅の日のモーツァルト』)
類語
・叩き台(たたきだい)
意味:批判・検討などを加えて、よりよい案を得るための原案。(出典:デジタル大辞泉)
・試案(しあん)
意味:試みに立てた案。仮の計画や意見。(出典:デジタル大辞泉)
・草案(そうあん)
意味:文章、特に規約などの下書き。また、その下書きを書くこと。草稿。原案。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・妙案(みょうあん)
意味:非常によい考え。すばらしい思いつき。名案。(出典:デジタル大辞泉)
・成案(せいあん)
意味:ある計画・方針などに対するすでにできあがった考えや文案。(出典:精選版 日本国語大辞典)