厚遇
「予想以上の厚遇だった」などのように使う「厚遇」という言葉。
「厚遇」は、音読みで「こうぐう」と読みます。
「厚遇」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「厚遇」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
厚遇の意味
「厚遇」には次の意味があります。
・手厚くもてなすこと。また、地位や給料などで十分な待遇をすること。優遇。(出典:デジタル大辞泉)
接待や処遇などで手厚く行き届いた扱いをすることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・奥さんが王の寵愛を得たなら、そのご主人も厚遇されて出世するもんだ。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第7巻 「コーラルの嵐」』)
・ただ、暇乞いと、今までの厚遇に関する礼が述べられているだけだった。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第17巻 黎明の修道女』)
・その助力を必要とする貴族たちから尊敬され厚遇されていた。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第二巻』)
・憎悪されるのが当然であって、厚遇されるいわれなどないはずではないか。
(出典:田中芳樹『七都市物語-(「扉」最適化)』)
・若年のゆえをもって、ご厚遇を逸するようなことなきよう願い上げます。
(出典:シェイクスピア/大山敏子訳『ヴェニスの商人』)
類語
・優待(ゆうたい)
意味:手厚くもてなすこと。特別に手厚く待遇すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・優遇(ゆうぐう)
意味:手厚くもてなすこと。優先的に扱うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・歓待(かんたい)
意味:喜んでもてなすこと。手厚く待遇すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・処遇(しょぐう)
意味:人をある立場から評価して、それに相応した取り扱いをすること。また、その取り扱い方。(出典:デジタル大辞泉)
・知遇(ちぐう)
意味:人格・能力などを認められて、厚く待遇されること。厚遇。値遇。(出典:デジタル大辞泉)