単純明快
「単純明快な解説」などのように使う「単純明快」という言葉。
「単純明快」は、音読みで「たんじゅんめいかい」と読みます。
「単純明快」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「単純明快」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
単純明快の意味
「単純明快」には次の意味があります。
・文章や物事が、すっきりしていて分かりやすいこと。(出典:デジタル大辞泉)
「単純」は「混じりけがないこと」、「明解」は「はっきりしていて分かりやすいこと」を意味します。
「単純明快」と反対の意味の四字熟語には「複雑怪奇(ふくざつかいき)」や「複雑多岐(ふくざつたき)」などがあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこへいくと直美は、これ以上ないほど単純明快に心の動きがわかってしまう。
(出典:吉村達也『踊る少女』)
・彼の答えのあまりの単純明快さに、しばし呆気にとられているみたいだった。
(出典:小松左京『日本沈没 b下巻』)
・彼が人間好きになった理由は単純明快だった。
(出典:高橋弥七朗『灼眼のシャナ 第10巻』)
・このことは、単純明快で強い一本の直線のような歴史観を形成せずにはおかない。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(上)』)
・単純明快に5五角とし、5六玉に5八香で空中詰めのような詰み形だ。
(出典:森信雄『あっと驚く三手詰』)
類語
・明瞭(めいりょう)
意味:はっきりしていること。また、そのさま。明亮。(出典:デジタル大辞泉)
・端的(たんてき)
意味:はっきりとしているさま。明白。(出典:デジタル大辞泉)
・雄弁(ゆうべん)
意味:説得力をもって力強く話すこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・麗々(れいれい)
意味:明らかなさま。はっきりとしたさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・厳然(げんぜん)
意味:いかめしくおごそかなさま。動かしがたい威厳のあるさま。(出典:デジタル大辞泉)