卒寿
「祖母が卒寿を迎える」などのように使う「卒寿」という言葉。
「卒寿」は、音読みで「そつじゅ」と読みます。
「卒寿」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「卒寿」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
卒寿の意味
「卒寿」には次の意味があります。
・90歳のこと。また、その祝い。(出典:デジタル大辞泉)
「卒」の俗字である「卆」が「九」と「十」から成り立っているところから、九十歳を「卒寿」と言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・卒寿の祝いが催されるのは、ご承知ですね?
(出典:杉本苑子『新とはずがたり』)
・四国のBさんはすでに卒寿を迎えておいでとか。
(出典:江川卓『たかが江川されど江川』)
・ともあれ卒寿の宴に出て、上皇がどのような態度をとるか、その反応を確かめたいと思いつめている目の色であった。
(出典:杉本苑子『新とはずがたり』)
・実兼も二条を卒寿の賀席につれ出したわけだから、もくろみは図に当たったといってよい。
(出典:杉本苑子『新とはずがたり』)
・という北山尼公卒寿の賀をことほいだ前句を受けて、まったく慶祝の場にそぐわぬ付け句を、あえてしたことから始まった。
(出典:杉本苑子『新とはずがたり』)
類語
・還暦(かんれき)
意味:数え年61歳のこと。また、その祝い。(出典:デジタル大辞泉)
・志学(しがく)
意味:学問に志すこと。15歳のこと。(出典:デジタル大辞泉)
・喜寿(きじゅ)
意味:77歳,またはその祝いのこと。(出典:世界大百科事典 第2版)
・米寿(べいじゅ)
意味:88歳のこと。また、その祝い。(出典:デジタル大辞泉)
・白寿(はくじゅ)
意味:99歳のこと。また、その祝い。(出典:デジタル大辞泉)