千秋楽
「大相撲の千秋楽」などのように使う「千秋楽」という言葉。
「千秋楽」は、音読みで「せんしゅうらく」と読みます。
「千秋楽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「千秋楽」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
千秋楽の意味
「千秋楽」には次の意味があります。
・芝居・相撲などの興行の最後の日。千歳楽。楽日。らく。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「催し物の最終日」のことです。
「千秋楽」は「千穐楽」とも書きます。
「秋」の字の「火」は火事を連想させるため、縁起のいい「亀」を用いたとされています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・初めて彼が英語で話しかけてきたのは大相撲の千秋楽の晩であった。
(出典:芥川比呂志『決められた以外のせりふ』)
・「千秋楽」という時に、芝居のほうでは、「千穐楽」とするからである。
(出典:戸板康二『新々ちょっといい話』)
・千秋楽ともなれば見物も、新聞の批評やなんかで、みんな筋を知っている。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「幽霊座」』)
・幸いなことに、剣はその後、東京の千秋楽まで、一度も折れなかった。
(出典:芥川比呂志『決められた以外のせりふ』)
・三日前、千秋楽の日に、やつはなんとしてもあの子を殺すっていってね。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(上)』)
類語
・楽日(らくび)
意味:千秋楽の日。興行の期間の最後の日。(出典:デジタル大辞泉)
・楽(らく)
意味:「千秋楽 (せんしゅうらく) 」の略。(出典:デジタル大辞泉)
・終幕(しゅうまく)
意味:演劇が終わること。芝居がはねること。終演。閉幕。(出典:デジタル大辞泉)
・お開き(おひらき)
意味:祝宴や会合などが終わること。「終わる」「閉じる」などというのを忌んでいう。(出典:デジタル大辞泉)