千変万化
「千変万化の景色」などのように使う「千変万化」という言葉。
「千変万化」は、音読みで「せんぺんばんか」と読みます。
「千変万化」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「千変万化」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
千変万化の意味
「千変万化」には次の意味があります。
・さまざまに変化すること。場面、事態、様子などが、つぎつぎと変化していくこと。(出典:四字熟語を知る辞典)
「千変万化」の語源は、古来中国の周の穆王に偃師(えんし)という多才な人物が、千や万の変化ができる歌って踊れる人形を創作し見せて、穆王をとても感動させたことからきています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この雲の海もやがて太陽が上って空気が動揺して来ると、次第に運動を起して千変万化の景色が織り出される。(出典:木暮理太郎『山の魅力』)
・庭に設えられた舞台では次から次へと踊り子たちが現れ、千変万化の舞を披露している。(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)
・それは何重にも重なり合い、刻々と深みを増す黄昏の色を映して千変万化した。(出典:香月日輪『大江戸妖怪かわら版3 封印の娘』)
・千変万化の攻撃を、ただ一つの盾で十三束は防ぎ続ける。(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 12 ダブルセブン編』)
・野鳥の声もうつくしいけれど、小鳥たちは一定の旋律しか唄うことはできない。それに比べると彼の奏でる音楽は千変万化である。(出典:鮎川哲也『戌神はなにを見たか』)
類語
・変幻自在(へんげんじざい)
意味:変化したり出没したりすることが思いのままであること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・千姿万態(せんしばんたい)
意味:姿かたちや様子、ありさまが、いろいろさまざまであること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・猫の目(ねこのめ)
意味:非常に変化しやすいことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・二転三転(にてんさんてん)
意味:物事の内容・状態・成り行きなどが、何度も変わること。(出典:デジタル大辞泉)
・バラエティ
意味:歌、踊り、寸劇、奇術などの演芸を並べたショーの一形式。本来の「変化」「多様」の意味から転じた用語(出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ))