区別
「大小を区別する」などのように使う「区別」という言葉。
「区別」は、訓読みで「くべつ」と読みます。
「区別」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「区別」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
区別の意味
「区別」には次の意味があります。
・ある事物を違いや種類によって分けること。また、その違い。(出典:精選版 日本国語大辞典)
物を分類し分けることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし私は知ってよいことと知ってはならないこととの区別は知っている。
(出典:谷崎潤一郎『鍵』)
・でつまり博士は方法と操作という私の区別の必要を認めないのである。
(出典:戸坂潤『現代唯物論講話』)
・したがってそこに区別を必要とすべき或るものが存在しない筈である。
(出典:喜田貞吉『「特殊部落」と云う名称について』)
・人間の生命的過程に智情意というような区別は実は存在していないのだ。
(出典:有島武郎『惜みなく愛は奪う』)
・我々はどうして、少なくともその深淵の影を死の影と区別したらいいか?
(出典:ポー・エドガー・アラン『落穴と振子』)
類語
・区分(くぶん)
意味:くぎって分けること。区別していくつかに分けること。区分け。(出典:デジタル大辞泉)
・区割り(くわり)
意味:ある区域をいくつかに分けること。区分。くわけ。(出典:デジタル大辞泉)
・分節(ぶんせつ)
意味:全体をいくつかの区切りに分けること。また、その区切り。(出典:デジタル大辞泉)
・細分(さいぶん)
意味:細かく分けること。(出典:デジタル大辞泉)
・細別(さいべつ)
意味:細かく区別すること。また、区別したもの。(出典:デジタル大辞泉)