動機
「動機を解明する」などのように使う「動機」という言葉。
「動機」は、音読みで「どうき」と読みます。
「動機」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「動機」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
動機の意味
「動機」には次の意味があります。
・人が意志を決めたり、行動を起こしたりする直接の原因。(出典:デジタル大辞泉)
「動機」をわかりやすく言うと「対象の意志や行動がそうなった理由」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ところがそれが偶然御米のために妙な行為の動機を構成(かたちづく)る原因となった。
(出典:夏目漱石『門』)
・今日我々が宗教行為というものの中には、まだ動機の分明せぬ例が多い。
(出典:柳田国男『山の人生』)
・読者の原田氏は、それが研究の動機でしたと、おてがみに書かれている。
(出典:吉川英治『随筆 新平家』)
・動機はなんだと大きな声出したら、容疑者だってびっくりするだけだよ。
(出典:つかこうへい『小説熱海殺人事件』)
・あることが動機になって恋愛がそこへまで進んでしまった間柄でした。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
類語
・原因(げんいん)
意味:ある物事や状態を引き起こしたもとになった事・出来事。(出典:大辞林 第三版)
・理由(りゆう)
意味:物事がそうなった、また物事をそのように判断した根拠。(出典:デジタル大辞泉)
・原由(げんゆ)
意味:物事が起きるもとになったところ。(出典:デジタル大辞泉)
・訳柄(わけがら)
意味:物事がそうなった理由や事情。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・成因(せいいん)
意味:物事のできあがる原因。(出典:大辞林 第三版)