剛腕
「剛腕投手」などのように使う「剛腕」という言葉。
「剛腕」は、音読みで「ごうわん」と読みます。
「剛腕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「剛腕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
剛腕の意味
「剛腕」には次の意味があります。
・腕力や技術が非常にすぐれていること。また、その人。特に野球で、速球を得意とする投手にいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「剛腕」をわかりやすく言うと「腕っぷしが強いこと」という意味です。
特に野球で「速球が得意な投手」という意味で使います。
転じて「自分の考えを強引に押し通す力が強いこと」という意味でも使います。
「剛腕政治家」などの場合はこの意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・七五三兵衛は剛腕をいかんなく発揮している。
(出典:和田竜『村上海賊の娘 上巻』)
・野球の剛腕投手のように、腕をぐるぐる廻し、片足をあげ、肥満体を一廻転させるようにして、投げた。
(出典:阿佐田哲也『ヤバ市ヤバ町雀鬼伝2』)
・事件モノに強い剛腕ライターとして、下へも置かぬ扱いだった。
(出典:永瀬隼介『サイレント・ボーダー』)
・三井改革を断行する剛腕経営をおこなう。
(出典:小堺昭三『明治の怪物経営者たち』)
・剛腕幹事長でもなんでもない、ただのしょぼくれたおっさんのために、なんで俺らが危ねえ橋を渡らなきゃならねえんだよ?
(出典:新堂冬樹『忘れ雪』)
類語
・怪力(かいりき)
意味:ふしぎなほど強い力。並みはずれて強い力。快力。かいりょく。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・腕自慢(うでじまん)
意味:自分の技量や腕力を得意に思っていること。また、得意にすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・怪腕(かいわん)
意味:人並すぐれた手腕。すごうで。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・敏腕(びんわん)
意味:物事のとりさばきがてきぱきしていて、たしかなこと。また、その能力やさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・習熟(しゅうじゅく)
意味:繰り返しけいこをして上手になること。なれてよく覚えること。また、なれて習慣となること。修熟。(出典:精選版 日本国語大辞典)