刷毛
「刷毛を扱く」などのように使う「刷毛」という言葉。
「刷毛」は、音読みで「はけ」と読みます。
「刷毛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「刷毛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
刷毛の意味
「刷毛」には次の意味があります。
・柄の台に獣毛などを束ねそろえて植え込んだ道具。(出典:デジタル大辞泉)
塗料や液体を塗ったり、粉・ほこりなどを払ったりするのに用います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ちょうど刷毛のようにけばだっているのが多かったのでございます。
(出典:森鴎外訳『諸国物語(上)』)
・その姿が薄い墨でひと刷毛はけしたように見える時もあるが、それだけのことだ。
(出典:林真理子『野ばら』)
・そこで、弟は一刷毛はけも失敗しないように、慎重な勉強にとりかかった。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第二巻』)
・秋の初めの空には、白くて淡い雲が刷毛はけではいたように描かれていた。
(出典:坂東眞砂子『旅涯ての地(上)』)
・胸元からそこまで、刷毛はけを動かしたような血の跡が、床に描かれていた。
(出典:北村薫『覆面作家の夢の家』)
類語
・絵筆(えふで)
意味:絵を描くのに使う筆。(出典:デジタル大辞泉)
・筆(ふで)
意味:竹や木の柄の先に獣毛をたばねてつけ、これに墨や絵の具などをふくませて字や絵をかく道具。(出典:デジタル大辞泉)
・箒(ほうき)
意味:ちりやごみなどをはく掃除道具。(出典:デジタル大辞泉)
・ブラシ
意味:獣毛や繊維などを、木や合成樹脂などの台に植えつけた用具。清掃・整髪・塗装などに用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・櫛(くし)
意味:髪の毛をすいたり、髪に挿して飾りに使ったりする道具。(出典:デジタル大辞泉)