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素地とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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素地

「素地がある」などのように使う「素地」という言葉。

「素地」は、音読みで「そち」と読みます。

「素地」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「素地」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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素地の意味

「素地」には次の二つの意味があります。

1何も手を加えてない、初めのままの状態。きじ。したじ。
2物事の基礎。土台。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

素地の意味①「何も手を加えてない、初めのままの状態」

「素地」の一つ目の意味は「何も手を加えてない、初めのままの状態」です。

「地」だけでも「本来の姿」という意味を持ちます。
「素」も同様に「ありのまま」などを意味する漢字です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

素地と形態と用途とその模様との間には驚くべき結合があり平衡がある。
(出典:柳宗悦『工芸の道』)

・この本の表紙はその紙子紙であるが、こゝに入れた第七と八も同じ紙を素地に用ゐた。
(出典:柳宗悦『和紙十年』)

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類語

下地(したじ)
意味: 物事をなす基礎となるもの。下ごしらえの準備。土台。素地。(出典:精選版 日本国語大辞典)

生地(きじ)
意味:手を加えていない、もともとの性質。(出典:デジタル大辞泉)

布地(ぬのじ)
意味:衣服などに仕立てるための織物。また、その織りぐあいや品質。(出典:デジタル大辞泉)

素地の意味②「物事の基礎」

「素地」の二つ目の意味は「物事の基礎」です。

一つ目の意味を比喩的に用いた用法です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・現実に発生しないまでも、容易に発生し得る素地が、どの家庭にもある。
(出典:森村誠一『致死家庭』)

・貧乏人ほど、より『運命』に共感しやすい素地があるのではないのかと。
(出典:五味康祐『西方の音』)

この他者は愛それ自身にもまだ自覚されていない疾患への素地であります。
(出典:キェルケゴオル/芳賀檀訳『愛について』)

・精神を物質が支配する素地が、アメリカの誕生とともにあった。
(出典:森村誠一『人間の証明』)

・彼等フランス人は、自国語の誇りを傷けないだけの素地を作つてゐたのです。
(出典:岸田国士『文学者の一人として見た現代日本語』)

・同時に、それはもともとハルヒが持っていた素地でもあったのだ。
(出典:谷川流『8 涼宮ハルヒの憤慨』

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類語

土台(どだい)
意味:物事の基礎。物事の根本。(出典:デジタル大辞泉)

基礎(きそ)
意味:ある物事を成り立たせる、大もとの部分。もとい。(出典:デジタル大辞泉)

基盤(きばん)
意味:物事を成立させるための基礎となるもの。土台。(出典:デジタル大辞泉)

根本(こんぽん)
意味:物事が成り立っている基礎になるもの。おおもと。(出典:デジタル大辞泉)

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