刮目
「刮目せよ」などのように使う「刮目」という言葉。
「刮目」は、音読みで「かつもく」と読みます。
「刮目」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「刮目」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
刮目の意味
「刮目」には次の意味があります。
・目をこすって、よく見ること。注意して見ること。刮眼。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、しっかり注目していることです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一緒に仕事してみてその作品に、改めて刮目かつもくしたのだった。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史』)
・そしてその努力は常に刮目かつもくすべき成功を収めていた。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・士は三日見ざれば刮目かつもくして見るべしと古典ほんもんにもございます。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
・その活躍振りは刮目して見るべきだということになった。
(出典:戸坂潤『社会時評』)
・ぼくはかれの仕事ぶりに刮目かつもくすることになった。
(出典:山際淳司『ニューヨークは笑わない』)
類語
・注目(ちゅうもく)
意味: 注意して見つめること。(出典:デジタル大辞泉)
・見張る(みはる)
意味: 注意深く目を配って監視する。(出典:デジタル大辞泉)
・着眼(ちゃくがん)
意味:目をつけること。また、目のつけ方。(出典:デジタル大辞泉)