利己的
「利己的な生き方」などのように使う「利己的」という言葉。
「利己的」は、音読みで「りこてき」と読みます。
「利己的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「利己的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
利己的の意味
「利己的」には次の意味があります。
・自分の利益だけを追求しようとするさま。(出典:デジタル大辞泉)
他人のことを顧みず自分のことだけを考える様子を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いつから僕はこんな利己的な考え方をするようになってしまったのだろう。
(出典:乾くるみ『リピート』)
・利己的な面から言えば、僕はこのことが成らなかったのを喜んでいます。
(出典:ディケンズ/本多顕彰訳『二都物語(上)』)
・社会はそれ自体の利己的な目的によって動いたにすぎないのである。
(出典:アーサー・C・クラーク『渇きの海』)
・それからというものはあれも利己的だ、これも利己的だと思ったのです。
(出典:森鴎外『青年』)
・直接の戦闘を避けるのは、やはりそういう利己的な理由からなのである。
(出典:竹内久美子『そんなバカな! 遺伝子と神について』)
類語
・傲慢(ごうまん)
意味:おごりたかぶって人を見くだすこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・図々しい(ずうずうしい)
意味:恥を知らない。厚かましい。(出典:デジタル大辞泉)
・自分勝手(じぶんかって)
意味:他人の事は考えず、自分の都合だけを考えること。また、そのさま。身勝手。手前勝手。(出典:デジタル大辞泉)
・僭越(せんえつ)
意味:自分の地位や立場を越えて出過ぎたことをすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・厚かましい(あつかましい)
意味:行動や態度に慎みがない。ずうずうしく遠慮がない。(出典:デジタル大辞泉)