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希薄とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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希薄

「希薄な人間関係」などのように使う「希薄」という言葉。

「希薄」は、音読みで「きはく」と読みます。

「希薄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「希薄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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希薄の意味

「希薄」には次の二つの意味があります。

1 液体や気体などの濃度・密度がうすいこと。また、そのさま。
2 ある要素の乏しいこと。物事に向かう気持ち・意欲などの弱いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

希薄の意味①「液体や気体などの濃度・密度がうすいこと。また、そのさま。」

「希薄」の一つ目の意味は「液体や気体などの濃度・密度がうすいこと。また、そのさま。」です。

実体のある対象について、必要十分な量を下回っていることを言います。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・腕の部分の構造を希薄にして、ガラスの分子の間に滑り込ませたのである。
(出典:大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター』)

・その空気の希薄さはどこか別の領域からやってきたものだ。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)

・酸素が希薄になれば、無用におしゃべりな学者を沈黙させる効果はある。
(出典:秋田禎信『エンジェル・ハウリング 第01巻 「獅子序章 from the aspect of MIZU」』)

・我々の太陽系は、希薄なガス状の星間物質の中に閉じこめられている。
(出典:梅原克文『カムナビ(下)』)

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類語

空疎くうそ
意味:まばらな・こと(さま)。 (出典:大辞林 第三版)

ちらほら
意味:あちらこちらに少しずつまばらにあるさま。(出典:大辞林 第三版)

疎らまばら
意味:物が少なくて、間がすいているさま。すきまのあいているさま。(出典:デジタル大辞泉)

薄いうすい
意味:物の濃度や密度などが少ない。(出典:デジタル大辞泉)

希薄の意味②「ある要素の乏しいこと。物事に向かう気持ち・意欲などの弱いこと。また、そのさま。」

「希薄」の二つ目の意味は「ある要素の乏しいこと。物事に向かう気持ち・意欲などの弱いこと。また、そのさま。」です。

関係性や気持ちなど、実体のない対象について、必要十分な量を下回っていることを言います。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼が変わったということも、私たちの愛情が希薄になったということも。
(出典:板東眞砂子『蟲』)

・これでは犯人が、返り血を浴びたであろうという可能性は希薄であった。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 上』)

・農業を志向する気分は、いま以上に同世代の若者には希薄だったはずだ。
(出典:野村進『アジア新しい物語』)

・彼らと生活を共にするうち、俺も時間の観念がだんだん希薄になってきた。
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)

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類語

薄弱はくじゃく
意味:意志や体力などが弱いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

貧弱ひんじゃく
意味:乏しく、必要を満たすに十分でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

微弱びじゃく
意味:非常にかすかで弱いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

減退げんたい
意味:減って少なくなること。特に、体力・意欲などが衰えること。(出典:デジタル大辞泉)

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