出来事
「ある日の出来事」などのように使う「出来事」という言葉。
「出来事」は、訓読みで「できごと」と読みます。
「出来事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「出来事」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
出来事の意味
「出来事」には次の意味があります。
・社会や身のまわりに起こる事柄。また、ふいに起こった事件・事故。(出典:デジタル大辞泉)
出来事とは、「世間で起きる様々なこと」という意味があり、私達の周りで起きている全てのことを言います。
日常生活の中で起きたことから、世界のビッグニュースまで、全てを「出来事」という言葉で表すことができます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・従って以上の出来事は、みな私の見ることの出来なかった事実に属する。
(出典:河上肇『御萩と七種粥』)
・しかしそこに彼は不意な出来事を見いだして思わず足をとめてしまった。
(出典:有島武郎『卑怯者』)
・世の中の出来事がそのまま教室において生徒の眼の前に展開されるのです。
(出典:末弘厳太郎『小知恵にとらわれた現代の法律学』)
・滑ったという今の出来事がなにか夢の中の出来事だったような気がした。変に覚えていなかった。
(出典:梶井基次郎『路上』)
・忘れられない出来事や、人との出会いと別れに結び付いた本もあります。
(出典:富田倫生『本の未来』)
類語
・時事(じじ)
意味:その時その時に起こったこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・事柄(ことがら)
意味:物事の内容・ようす。また、物事そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・事象(じしょう)
意味:ある事情のもとで、表面に現れた事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・現象(げんしょう)
意味:直接、知覚することのできる、自然界、人間界のできごと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・諸事(しょじ)
意味:多くのさまざまな事柄。いろいろな事。(出典:デジタル大辞泉)