内向的
「内向的な性格」などのように使う「内向的」という言葉。
「内向的」は、音読みで「ないこうてき」と読みます。
「内向的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「内向的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
内向的の意味
「内向的」には次の意味があります。
・精神的な悩みなどが内にこもって広がるさま。心の働きが自分の内部にばかり向かうさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
人見知りであまり積極的でなく、気持ちが内向きな様子を内向的といいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は弟や妹をあまりかわいがらず、内向的で孤独感がつよかったという。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史』)
・次第に内向的になり、一九一〇年以降はおびただしい量の日記が書かれ始めた。
(出典:カフカ/飯吉光夫訳『審判』)
・僕は小学校の頃、内向的で気が小さくて、決断力に乏しい少年でした。
(出典:西村京太郎『浅草偏奇館の殺人』)
・本当は、いままで以上に内向的になり、無口になるのが自然な流れ。
(出典:新堂冬樹『忘れ雪』)
・僕は子供の頃からいわゆるいじめられっ子で、内向的に育ちました。
(出典:友野詳,高井信,山本弘『妖魔夜行 鳩は夜に飛ぶ』)
類語
・人見知り(ひとみしり)
意味:子供などが、知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・根暗(ねくら)
意味:ねっから性格が暗いこと。また、そのさまや、そういう人。(出典:デジタル大辞泉)
・陰気(いんき)
意味:気分・雰囲気・天候などが、晴れ晴れしないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・消極的(しょうきょくてき)
意味:自分から進んで物事をしないさま。引っ込みがちなさま。また、否定的であるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・悲観的(ひかんてき)
意味:先行きに望みはないと考えるさま。望みのもてないさま。(出典:デジタル大辞泉)