修羅
「修羅場になる」などのように使う「修羅」という言葉。
「修羅」は、音読みで「しゅら」と読みます。
「修羅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「修羅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
修羅の意味
「修羅」には次の意味があります。
・醜い争いや果てしのない闘い、また激しい感情のあらわれなどのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
「修羅」は、もともとインド神話の悪神である「阿修羅(あしゅら)」の略です。
阿修羅は争いや怒りの絶えない世界に住むとされており、転じて、果てしない争いや激しい怒りなどのたとえとして「修羅」といいます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・心配事の原因を話せば聖母が修羅になるのが解っている。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-27 月姫 -Radiant White, Benignant Black & The Others』)
・そのような内心の修羅とは裏腹に帯刀の外見はあくまで静かであった。
(出典:町田康『パンク侍、斬られて候』)
・その感じ方、表現の仕方は、想像外の修羅を生きてきた少女のものではない。
(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 01 ユニコーンの日(上)』)
・西野にとって、アトランタ・オリンピックへの道は修羅の道でもあった。
(出典:金子達仁『28年目のハーフタイム』)
・よくこれだけのメソツが集まって修羅場を越えてきたと思うよ。
(出典:石踏一榮『ハイスクールD×D 11 進級試験とウロボロス』)
類語
・闘諍(とうじょう)
意味:あらそうこと。いさかい。(出典:大辞林 第三版)
・闘乱(とうらん)
意味:争い乱暴すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・相克(そうこく)
意味:対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・熱情(ねつじょう)
意味:燃え上がるような激しい感情。(出典:デジタル大辞泉)
・激情(げきじょう)
意味:はげしくわき起こる感情。(出典:デジタル大辞泉)