信用
「信用する」などのように使う「信用」という言葉。
「信用」は、音読みで「しんよう」と読みます。
「信用」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「信用」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
信用の意味
「信用」には次の二つの意味があります。
1 確かなものと信じて受け入れること。
2 それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。また、世間が与える、そのような評価。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
信用の意味①「確かなものと信じて受け入れること。」
「信用」の一つ目の意味は「確かなものと信じて受け入れること。」です。
「あなたの言葉を信用します」などの場合はこの意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・したがつて、あなたは僕の書くことをあまり信用なさつてはいけません。
(出典:三好十郎『肌の匂い』)
・それに私を信用して何もかも打ち明けて、いま私の前で眠っているのだ。
(出典:平林初之輔『動物園の一夜』)
・それなら、君のこの僕を信用するといふ根拠はいつたいどこにあるんだ!
(出典:岸田国士『泉』)
・わたしは自分が心から信用しているこのおかたの御意見が聞きたいのです。
(出典:中山省三郎『カラマゾフの兄弟』)
類語
・確信(かくしん)
意味:固く信じて疑わないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・信憑(しんぴょう)
意味:信用してよりどころとすること。(出典:デジタル大辞泉)
・信頼(しんらい)
意味:信じて頼りにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・拠所(よりどころ)
意味:たよりとするところ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
信用の意味②「それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。」
「信用」の二つ目の意味は「それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。また、世間が与える、そのような評価。」です。
ビジネスで「信用」を使う場合は、この意味が多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こんな前置きをいっておいてもやはりおりかは彼を信用して仕事をした。
(出典:横光利一『御身』)
・その時私が只突然に五万円の資金があると云つた処で、君は信用しまい。
(出典:平出修『瘢痕』)
・これについては世界中の信用のある学者の最大多数が裏書をしている。
(出典:寺田寅彦『アインシュタイン』)
・まだあの女が来て間がないから気の毒だけど信用がないんですよ。
(出典:宮本百合子『蛋白石』)
類語
・信任(しんにん)
意味:信頼・信用して物事を任せること。(出典:デジタル大辞泉)
・トラスト
意味:信頼すること。信用。(出典:デジタル大辞泉)
・信託(しんたく)
意味:信用して任せること。(出典:デジタル大辞泉)
・当てにする(あてにする)
意味:心の中で期待し頼りにする。(出典:デジタル大辞泉)