侵害
「領域を侵害する」などで使われる「侵害」という言葉。
「侵害」と書いて「しんがい」と読みます。
侵略などとも似たような意味に感じますが、実際にはどうでしょうか？
この記事では「侵害」の意味や使い方について、書籍などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
侵害の意味
「侵害」には次の意味があります
・他人の権利・領土などをおかし、そこなうこと。(出典： 大辞林 第三版 )
侵害をわかりやすくいうと、「他人のものへ手を出し、損害を与えること」といえます。
侵略とは違い、「人権」など土地以外ものへも使う言葉です。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・もっとも僕はそれだって、人格に対する一種の侵害だろうと考えますよ。
(出典：福永武彦『廃市・飛ぶ男』)
・ここにこんな低い橋を架けられるとその権利が侵害されるではないか。
(出典：松下竜一『砦に拠る』)
・その理由とは、彼女自身の世界が侵害されたということなのである。
(出典：レアージュ／澁澤龍彦訳『Ｏ嬢の物語』)
・著作権を侵害されることは、映画屋にとっては死活問題にもなりかねない。
(出典：山田正紀『贋作ゲーム』)
・ここでは確かに死者の眠りは乱されておらず、死体は侵害されていなかった。
(出典：クラーク・アシュトン・スミス／大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』)
