会心
「会心の一撃」などのように使う「会心」という言葉。
「会心」は、音読みで「かいしん」と読みます。
「会心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「会心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
会心の意味
「会心」には次の二つの意味があります。
1 心にかなうこと。期待どおりにいって満足すること。
2 納得すること。会得すること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
会心の意味①「心にかなうこと。期待どおりにいって満足すること。」
「会心」の一つ目の意味は「心にかなうこと。期待どおりにいって満足すること。」です。
思った通りにいった際に使われることが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この問題について人のことながら思わず会心の笑みを洩らしたことがある。
(出典:相馬黒光『一商人として 』)
・口元に笑みが浮かんでいるのは、実験が会心の結果に終わったからか。
(出典:東野圭吾『予知夢』)
・会心の写真がとれるまではいつまでだって待つつもりでいるんです。
(出典:ナポレオン・ソロ・シリーズ『07 放射能キャラバン追跡』)
・会心の作らしく、並べられた料理は確かに今までの料理とは輝きが違っていた。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd 櫻の夢』)
・こうして会心のチームプレーで勝った日はフトンの中で一人クスクス笑いをした。
(出典:牧野茂『巨人軍かく勝てり V9達成の秘密』)
・五〇メートルもの距離を狙いたがわず命中させたのは、会心の一事であったろう。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター15 D-魔戦抄』)
類語
・達成感(たっせいかん)
意味:ものごとを成し遂げたことによって得られる満足感。(出典:大辞林 第三版)
・満悦(まんえつ)
意味:満足して喜ぶこと。(出典:大辞林 第三版)
・堪能(たんのう)
意味:十分に満足すること。(出典:デジタル大辞泉)
・本望(ほんもう)
意味:望みを達成して満足であること。(出典:デジタル大辞泉)
会心の意味②「納得すること。会得すること。」
「会心」の二つ目の意味は「納得すること。会得すること。」です。
よく理解して、自分のものにする時に用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし四十一年の生涯、呉祖以来三代の君に会うて、また会心なことがないでもなかった。
(出典:吉川英治『三国志』)
・武蔵は、会心の章に出会うと、声を張って幾遍も素読をくりかえした。
(出典:吉川英治『宮本武蔵』)
類語
・適意(てきい)
意味:心にかなうこと。気に入ること。(出典:デジタル大辞泉)
・金字塔(きんじとう)
意味:後世に永く残るすぐれた業績。(出典:デジタル大辞泉)
・上乗(じょうじょう)
意味:この上なくすぐれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・壮挙(そうきょ)
意味:壮大で意欲的な計画。また、その実現。(出典:デジタル大辞泉)