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天誅とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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天誅

「天誅が下る」などのように使う「天誅」という言葉。

「天誅」は、音読みで「てんちゅう」と読みます。

「天誅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「天誅」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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天誅の意味

「天誅」には次の二つの意味があります。

1 天の下す誅罰。天罰。
2 天に代わって誅罰すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

天誅の意味①「天の下す誅罰。天罰。」

「天誅」の一つ目の意味は「天の下す誅罰。天罰。」です。

この意味は、天、つまり悪事に対する自然による報いのことです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・自分たちが立って国家の犠牲にならなければ、我々に天誅が下るだろう。
(出典:豊田穣『革命家・北一輝』)

・このような者たちがどうして天誅から免れることがあろうか。
(出典:根岸鎮衛/志村有弘訳『耳袋の怪』)

・彼らの出現は天誅なのか、地獄の噴出なのであろうか。
(出典:山口昌男『道化的世界』)

・奴が事故で死んだのは、まさしく天誅と言うにふさわしかった。
(出典:貫井徳郎『天使の屍』)

天誅はやがて彼らに下るであろう。
(出典:山田風太郎『戦中派不戦日記』)

天誅の意味②「天に代わって誅罰すること。」

「天誅」の二つ目の意味は「天に代わって誅罰すること。」です。

この意味は、天に代わって人の手により罪を責めて罰を与えることです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・こういう女には天誅を加えなくてはならない、という気分で物語を作った。
(出典:姫野カオルコ『ガラスの仮面の告白』)

・町々で天誅さわぎをおこしている連中だから、本気で斬るつもりだろう。
(出典:司馬遼太郎『燃えよ剣 2 (下)』)

・なんでも薩摩の奴がいけねえんだそうだ、薩摩っぽうが天誅をやりやがるんだ。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)

天誅と称して京で流行している志士たちの手にかかった者の首が梟らしてあるらしい。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(一)』)

・事と次第では河野広中先生とも相談の上、そっちで三島に天誅を下す。
(出典:山田風太郎『幻燈辻馬車(上)』)

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