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井の中の蛙とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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井の中の蛙

「井の中の蛙で恥をかく」などのように使う「井の中の蛙」という言葉。

「井の中の蛙」は、「いのなかのかわず」と読みます。

「井の中の蛙」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「井の中の蛙」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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井の中の蛙の意味

「井の中の蛙」には次の意味があります。

見聞の狭いことや、それにとらわれて、さらに広い世界のあることを知らないことのたとえ。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

「井の中の蛙、大海を知らず」と続けることが多いです。
「後漢書―馬援伝」または「荘子―秋水篇」が出典と推定されています。井戸の中のカエルが、東海に住むカメに、自分の住居の楽しさは無上であると自慢したところ、カメが海の話をし、海では千里も遠いうちに入らず、千仞(じん)の高さも海底の深さに達せず、時の長短や量の多少でいっさい計れないのが東海の大楽であるというと、カエルは驚きあきれて、返すことばもなかったという故事です。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・まったくの中のというような存在だが、その一匹いないと思ったのだ。
(出典:高木彬光『首を買う女』)

・どうもこの頃、井の中の蛙になっているような気がしてならない。
(出典:山田智彦『銀行 男たちの報酬』)

・こんな人達の勢力は、実に「井の中の蛙」と云うのに適当なものである。
(出典:宮本百合子『農村』)

井の中の蛙、という言葉があるが、子供にとっては生まれ育った環境が全世界だ。
(出典:長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』)

・知らぬ間に、私は井の中のになっていたらしい。
(出典:渡辺淳一『花埋み』)

類語

針の穴から天を覗く(はりのあなからてんをのぞく)
意味:自分の狭い見識をもとに、大きな事柄について勝手な推測をするたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

目糞鼻糞を笑う(めくそはなくそをわらう)
意味:汚い目やにが、鼻くそを汚いと言って笑う。自分の欠点には気がつかないで、他人のことをあざ笑うたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

葦の髄から天井を覗く(あしのずいからてんじょうをのぞく)
意味:細い葦の茎の管を通して天井を見て、それで天井の全体を見たと思い込むこと。自分の狭い見識に基づいて、かってに判断することのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

井蛙(せいあ)
意味:井戸の中にいるカエル。見識の狭いこと、また、その人のたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

身の程知らず(みのほどしらず)
意味:自分の身分や能力などの程度をわきまえないこと。また、そのさまや、その人。(出典:デジタル大辞泉)

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