乖離
「現実と理想の乖離」などのように使う「乖離」という言葉。
「乖離」は、音読みで「かいり」と読みます。
「乖離」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「乖離」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
乖離の意味
「乖離」には次の意味があります。
・そむきはなれること。結びつきがはなれること。(出典:デジタル大辞泉)
「乖」と「離」は、どちらも「はなれる」という意味を持つ漢字であり、「乖離」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは彼女が持っていた達也のイメージから大きく乖離していた。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 12 ダブルセブン編』)
・口調や身振り、すなわち〈気配〉まではそうそう乖離するものではない。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第9巻 -七千年の祈り』)
・実際この頃から教会の理論と現実とは乖離しはじめていた。
(出典:阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界』)
・そして私は私と英子との心の方向が乖離してきたのを余りに多く知りすぎていた。
(出典:豊島与志雄『運命のままに』)
・寧ろ、そう云った感情との乖離が完成してしまわないと成立しない。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
類語
・離反(りはん)
意味:従っていたものなどが、そむきはなれること。(出典:デジタル大辞泉)
・不一致(ふいっち)
意味:一致しないこと。ぴったりと合わないこと。そろわないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ずれ
意味:位置・時期などが基準・標準から、少しはずれた状態にあること。(出典:デジタル大辞泉)
・逸脱(いつだつ)
意味:本来の意味や目的からはずれること。決められた範囲からはみ出すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・乖違(かいい)
意味:そむきたがうこと。(出典:デジタル大辞泉)