丸暗記
「教科書を丸暗記する」などのように使う「丸暗記」という言葉。
「丸暗記」は、「まるあんき」と読みます。
「丸暗記」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「丸暗記」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
丸暗記の意味
「丸暗記」には次の意味があります。
・そっくりそのまま暗記すること。(出典:デジタル大辞泉)
「丸暗記」とは、理解していなくても、ただ単純にそのまま記憶することを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はそういう生活をしながら、一冊の本を繰り返し読んで、丸暗記した。
(出典:牧野茂『巨人軍かく勝てり V9達成の秘密』)
・ただ、雑巾がけをさせたり、座禅をさせたり、本を丸暗記させたりした。
(出典:松村栄子『雨にもまけず粗茶一服』)
・ただもう、なんでもかんでも丸暗記できる人間ばかりが有利なように作られとる。
(出典:川又千秋『1+1=0』)
・元々彼のお国の言語である上に、こちらはほとんど一夜漬けの丸暗記。
(出典:森瑤子『ジンは心を酔わせるの』)
・このアスキア人は、機械的に丸暗記した文章だけを使って話をしているようだった。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書4』)
類語
・棒暗記(ぼうあんき)
意味:文章を、意味や内容に関係なく、そのまま覚えること。(出典:デジタル大辞泉)
・暗唱(あんしょう)
意味:暗記したことを口に出して唱えること。(出典:デジタル大辞泉)
・暗譜(あんぷ)
意味:楽譜を暗記すること。(出典:デジタル大辞泉)
・銘記(めいき)
意味:心に深く刻みつけて忘れないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・牢記(ろうき)
意味:かたく心にとどめて忘れないこと。しっかりと記憶すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)