不謹慎
「不謹慎な発言」などのように使う「不謹慎」という言葉。
「不謹慎」は、音読みで「ふきんしん」と読みます。
「不謹慎」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不謹慎」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不謹慎の意味
「不謹慎」には次の意味があります。
・つつしみのないこと。また、そのさま。ふまじめ。(出典:デジタル大辞泉)
「不謹慎」の「謹慎」は「言葉や行ないをひかえめにすること」という意味で、それを打ち消す「不」をつけて、「控えめでないこと」や「つつしむべきなのに不真面目な態度であること」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どちらかというと、実際に敵が現れた方が面白そうだ、と不謹慎なことを考えている。
(出典:森博嗣『瀬在丸紅子シリーズ 第01巻 黒猫の三角』)
・だけど、死んだ人のことをおもしろ半分に噂するなんて不謹慎じゃない?
(出典:桜庭一樹『GOSICKs 第1巻』)
・こんなことをお尋ねしたりして、わたくし本当に不謹慎でしたわ。
(出典:O・ヘンリー/大久保博訳『O・ヘンリー短編集(上)』)
・いささか不謹慎ではあるが、その感情は否定しようもない。
(出典:赤川次郎『冬の旅人』)
・マサトは、そんなふたりのやりとりを聞きながら不謹慎にも笑ってしまった。
(出典:西風隆介『神の系譜Ⅶ 竜の源 高句麗』)
類語
・軽率(けいそつ)
意味:十分に考えないで、決めたり行動したりするさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不所存(ふしょぞん)
意味:考えの正しくないこと。思慮の足りないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・過怠(かたい)
意味:あやまちや怠慢。過失。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・粗忽(そこつ)
意味:軽はずみなこと。そそっかしいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不道徳(ふどうとく)
意味:道徳に反していること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)