不自由
「不自由な暮らしをする」などのように使う「不自由」という言葉。
「不自由」は、音読みで「ふじゆう」と読みます。
「不自由」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不自由」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不自由の意味
「不自由」には次の意味があります。
・思うようにならないこと。不足や欠けた点があって困ること。不便なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
自由を「不」で打ち消しているため、自由ではないことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・父親はこれまで一度も不自由な彼の足について触れたことはなかったのだ。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 15 竜とイルカたち』)
・彼女は娘にはなにも不自由はさせてないといいながらもそれを受け取った。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第二巻』)
・この頃は不自由でソヴェトの映画をなかなか見ることができなくなった。
(出典:宮本百合子『映画の恋愛』)
・彼はそんな不自由な体の私と結婚しようと思いながら、早くに死んだ。
(出典:三浦綾子『孤独のとなり』)
・山にも野にも林にも谷にも海にも川にも、僕は不自由をしなかったのである。
(出典:国木田独歩『少年の悲哀』)
類語
・不便(ふべん)
意味:便利でないこと。都合の悪いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不如意(ふにょい)
意味:思い通りにならないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不随(ふずい)
意味:病気などのために、からだが思うように動かないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・事欠く(ことかく)
意味:物が不足する。なくて不自由する。(出典:デジタル大辞泉)
・儘ならぬ(ままならぬ)
意味:思うようにならない。自由にできない。ままにならない。(出典:精選版 日本国語大辞典)