不条理
「不条理な話」などのように使う「不条理」という言葉。
「不条理」は、音読みで「ふじょうり」と読みます。
「不条理」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不条理」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不条理の意味
「不条理」には次の意味があります。
・筋道が通らないこと。道理に合わないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「不条理」を分かりやすく言うと「物事の順序や、前後の繋がりが合っていないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分に与えられた不条理を何とかして処理しようとするのではない。
(出典:小池真理子『雪ひらく』)
・不条理なことだが、肉体の影響を受けていることを認めざるをえない。
(出典:森博嗣『四季 4 冬』)
・しかしだれがこの不条理な世相に非難の石をなげうつ事ができるだろう。
(出典:有島武郎『生まれいずる悩み』)
・そのことが不条理だと心のどこかで引っかかっていたのかもしれない。
(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)
・後で考えても、笑うしかない変な不条理なことで頭がいっぱいになるのだ。
(出典:MASKMAN『ボヘミアンガラス・ストリート』)
類語
・不合理(ふごうり)
意味:道理・理屈に合っていないこと。筋の通らないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・理不尽(りふじん)
意味:道理をつくさないこと。また、すじみちの通らないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・非合理(ひごうり)
意味:論理や道理に合わないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・非倫理的(ひりんりてき)
意味:論理に合っていないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不道理(ふどうり)
意味:道理に合わないこと。人道にそむくこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)